医業承継トラブル事例
【医業承継トラブル事例】管理者不在・名義貸し疑義で保健所指導|医療法人化は可能か?
2月のご挨拶と近況報告
あっという間に2月となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年後半から、下記の案件が重なり、土日も休みなく対応しておりました。そのため、1月はブログの更新ができませんでした。
① 医療施設の譲渡案件 ② 医業承継コンサルティング ③ 新規開業の場所探しと物件選定
本日は、近年増加している医業承継トラブルの実例をご紹介いたします。
医業承継トラブルの実例|十分な実態調査を行わなかったケース
医療施設を譲り受けた後に、重大な問題が発覚したため、私にコンサルティングを依頼してきた案件は、
仲介を担当したコンサルタント会社が、十分なデューデリジェンス(実態調査)を行わずに譲渡契約を締結していたのです。
具体的には、以下のような状況でした。
- 雇われ管理者(院長)が月2~3回しか診療していない
- 後期研修中の医師をアルバイト雇用している
- 実質的に株式会社が資金拠出し経営関与している
その結果、医療法上の問題が指摘され、管轄保健所から行政指導を受ける事態となっていました。
医療法人化は可能か?保健所との事前相談
当該施設は個人開設であるため、医療法人化を希望されています。
そこで、私が保健所へ事前相談に伺いました。しかし、「院長本人が来庁しなければ相談に応じられない」との見解が示されました。
理由は、株式会社による実質的経営関与が疑われる場合、行政は非常に慎重な対応を取るためです。
東京都および保健所は、医療法違反の疑いがあるケースに対して厳格な姿勢を示します。軽率な問い合わせや対応は、かえって状況を悪化させる可能性があるため、関係者には慎重な行動を徹底していただいております。
医業承継で失敗しないために必要なこと
近年の医業承継では、次の点が極めて重要です。
- 管理者の勤務実態確認
- 名義貸し・経営支配構造の確認
- 行政対応履歴の確認
- 医療法人化の可否事前チェック
単なる財務資料の確認だけでは不十分です。
医療法・行政運用を理解した上での実務調査が不可欠です。
過去の経験を活かした法人化支援
医療法を遵守していないと、判断された施設の医療法人化は容易ではありません。 しかし、私はこれまで同様のケースで法人化を行ってきた経験があります。今回も行政との適切な調整を行いながら、慎重に進める予定です。
医業承継・医療法人化のご相談について
医業承継は、契約締結前の調査で成否が決まります。
- 医療施設の譲渡をご検討中の先生
- 医療法人化を検討されている個人開設医
- 行政指導を受けてお困りの経営者
早期のご相談をお勧めいたします。
2026年4月以降、新規開業のハードルは上がる?
次回は、
- 4月以降の新規開業規制の動向
- 医療法人設立の最新行政運用
について報告したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
